養父市移住サポートセンター

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移住コラム

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世界を旅して気付いた、
地方で生産者として働くことの価値

青木 幸さん

職業:農家(屋号:wataya farm)

ご夫婦と娘さんでに2018年より大阪から移住。現在、農家として野菜と小麦を栽培する。
さらに、栽培した小麦を石臼で挽いた全粒粉を使用したパンを月に1回製造し、販売も行っている。

現在のお仕事と1週間の過ごし方について教えてください。
移住してきた当初から農家として活動しており、今では年間約100品種の野菜と小麦の栽培をしています。野菜は、スーパーなどの小売店にはあまり流通していないような品種も栽培するようにしており、インターネットを通じてセット販売をしています。また、6次化への取り組みとして、月1回程度ですが、自分で栽培した小麦を石臼挽きした全粒粉を使ったパンの製造販売もしています。
この通り農業が生活の土台にあるので、生活のリズムは1週間単位というよりも、天候や季節で決まってくるという感じです。天候が許す限りは毎日が農作業で、最近は毎朝5時に起きるような生活です。
移住を考えたきっかけを教えてください。
もともとは出身が尼崎市で、社会人になったときに東京に上京して10年間働いていました。東京での生活も楽しかったのですが、ふと「このままでいいのだろうか? 身体が自由に動くうちに世界を一度見ておきたい!」と考えるようになり、思い立って、夫婦二人でバックパックを背負って3年間かけて世界を旅するようになっていました。
世界を60ヶ国渡り歩いたわけですが、観光にはすぐに飽きてしまいました。そこで、いつの間にか、行く先の農村で農作業を手伝うようになり、その対価として寝泊りをさせてもらうような生活になっていきました。そのような生活は、言うなれば、土の上によって成り立つ生活、自然のリズムによって成り立つ生活であり、次第に食べ物に興味がわくようになりました。
その後、帰国をするわけですが、そのような心境の変化と子どもが生まれたという変化を経て、地方に移住をして就農したいと考えるようになりました。幸い、夫はインターネット環境があれば成り立つ仕事をしていたので、実行に移すことができました。
なぜ養父市を移住先に選んだのですか。
実は、父の出身が現養父市八鹿町なんです。このような縁があり、養父市を選びました。今となっては、そのことがとてもよかったと思っています。というのも、そういった縁があったおかげで地域に溶け込みやすく、スムーズに農地を借りることができています。
養父市に移住をしてよかったことを教えてください。
ひとことで言うと、気候が良いといったところでしょうか。というのも、適度に寒暖差があって、湿度もあります。たしかに、暮らしのことだけを考えたら、もっと過ごしやすい気候の場所はあるかと思います。ところが、農業をするという視点で考えると、寒暖差や湿度といった要素で野菜がおいしく育つと思っています。
また、そういった変化を五感で存分に感じることができるのもうれしいです。
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今現在の楽しみは何かありますか。
日々充実しているので、娯楽的な楽しみというのは特にありません。農業を中心にした今の生活は、ON/OFFというものがなく、すべてが生活に繋がっているという感覚があります。
強いて言えば、日々の生活の中でやりたいことが明確になりながら、それらを少しずつ実現できているということが楽しいです。
実際に移住してみて、思っていたのと違う、ということはありますか。
一つ言えることは、都会に比べて人口が少ないゆえに『選択肢』が少ないな、ということ思うことがあります。例えば、公共交通、教育機関、医療機関などが当てはまります。ただ、自動車があれば、京阪神でも日帰りで十分行けますし、少人数ならではの手厚い教育や医療の補助を受けることができています。
今後やってみたいことはありますか。
子どもの体験活動に関する事業をやっていきたいです。先ほど、「選択肢が少ない」と言いましたが、子どもの成長の場については自分でもつくれるのではないかと思っています。今やろうとしていることは、子どもが主体的に自然の中で遊べるための場づくりです。子どもの『やりたい』を大人がサポートできるような場づくりをしたいと思っています。
そもそも、養父市を含めて但馬(たじま)って自然が豊かじゃないですか。その豊かさを子どもたちに感じてもらえるようになれば嬉しいです。
移住を考えている方へのアドバイスやひとことコメントをお願いします。
移住に対するあこがれなど色々あると思いますが、まずは「どういう暮らしをしたいのか」というイメージを持ってもらえたらと思います。そのイメージが明確であればあるほど、移住サポートセンターでのサポートも受けやすいと思います。

編集後記

今回は、先輩移住者インタビューのトップバッターとして、農家である青木幸さんにお話しを伺いました。無理をお願いしてパンの販売日にインタビューをさせてもらい、途中睡眠不足であることなど打ち明けられていましたが、とても前向きに農業も子育てもされているという印象を受けました。

バックパッカーとして世界を渡り歩いた経験によって、ただ単に都会と田舎を比較するということよりも、より高い視点から養父市の価値を見出していると思います。

こんな青木さんが気になる!と思った方は、まずは下のリンクから、青木さんのことを探ってみてください。

wataya farm

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